拙い唄
9年前のその日。涙ってこんなに流れるんだなぁと思った。泣いても泣いても止まらない。できることならずっと終わらないでほしかった夜。ただ、それがその人の"決意"であるということももちろんわかっていた。誰よりも真面目で、純粋だったその人の。
1年前のこと。同じ場所にたくさんの人たちがその人をお祝いする席に集まった。となれば当然主役の唄を求める。ギター1本ではあるが久しぶりにその人の声で、その人の唄を聴いた。またしても涙が止まらなかった。隣にいたOSSANと2人して。
2019年が始まる頃、だんだんと"その日"を感じるようになった。自分だけじゃない、多くの人間が9年間待っていた"その日"を。
そんなわけで9年の眠りを経てこの時代にまたやってきた偉大なる人たち。今風にスマホ片手に写真撮ったりしてたら怪我するような危うさがありながら、とてつもなく優しく抱きしめてくれるバンド。目の前に広がる空間と空気はまさに"ライヴハウス"だった。これからきっと時々はこんな夜があるんだろう。新しい壁がまたひとつ増えちゃった。
なんにせよ、活動休止を"休止"して、ここでまた生まれてくれた。でも伝えたいのは"おかえり"じゃなかった。
またROCKしてくれて"ありがとう"。
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